僕が東大受験で実際に使用した数学の参考書・問題集まとめ【理系数学】

この記事の対象者

東大受験のために実際に使用した数学の問題集が知りたい

こんにちは、カトゥーです。
この記事では、
東大理系数学のために実際に僕が使用した参考書・問題集
についてまとめていきます。

この記事の信頼性(筆者の受験に関する経歴)

  • 小学校時代、公文式で主に算数と数学を先取り学習
  • 中高一貫校に6年在学
  • 高校時代は学校内成績上位10~20%前後を維持
  • 2009年東京大学理科二類受験、不合格
  • 1年間駿台に在籍。2010年東京大学理科二類受験、合格
  • 2022年現在、2024年東大を文系にて再受験する計画を立て勉強中

それでは、使っていたものやろくに使わなかったものまで、
反省を交えながら一挙に解説していきます!
※使用時期がかなり前なので、思い出せる範囲で記載していきます。

東大受験で実際に使った数学の参考書・問題集【現役時代】

学校配布教材(オリジナル・オリジナルスタンダード・スタンダード数学演習etc)

まずは現役時代のものをまとめていきます。

最近の学校では、青チャートやフォーカスゴールド等が配られているそうですね。
僕の頃はそういった自学自習に向いた教材の配布は無く、
数研出版の学校販売向けテキストを先生が解説したものを書き写し、
定期テスト前に丸暗記するスタイルでの勉強が主流でした。

正直に言うと、納得の行く勉強が出来ておらず
難しい問題の知識が上滑りを起こして実力が身に付いていないような状態でしたね。

赤チャート

そこで、必要に迫られて網羅的な問題集を購入したのですが……
「東大を目指すなら他の受験生のやらないことをやらなくては」
という今思うと間違いだらけの学習論から赤チャートを選択。

取り組み方も、実際に紙に書いて解法を身に着けるのではなく、
パラパラと読んで理解した気になっていただけだったため
あまり実力向上には関与しませんでした。

ちなみに、高1~高2にかけて青チャートをしっかりやりこんだ同級生は
無事現役で東大合格を決めたことをここに記しておきます。

1対1対応の演習

飽き性な僕が最終的に手を出したのが名著「1対1対応の演習」。
当時は旧課程で1A2B3Cの6分冊でしたね。

幸いこちらは性に合ってそこそこ取り組めていたのですが、
それでも数学C(行列・複素数平面・曲線と方程式)の範囲はほぼほぼ1周しか出来ずじまいでした。

赤本(全科目掲載のもの)

現役時代は余裕がなく、当時出たばかりだった25カ年の問題集には着手できず全科目掲載の直近の問題のみを解きました。
当時は「一度出た問題は二度と出ないんだし過去問なんて適当でええやろ……」
という今思うと甘い考えで中途半端な気持ちで取り組んでいた気がします。

あとは、申し訳程度に模試の復習、
高3の時期に学校で配られた演習用のプリントを見直す程度。

実際に書き出すと、まじで舐めてるとしか思えない勉強量ですね(笑)
入試本番でも数学の失点が主に響いてあえなく浪人生活突入です。

東大受験で実際に使った数学の参考書・問題集【浪人時代】

駿台のテキスト(XS,ZS,研究SS)

駿台の上位クラスのテキスト。
クラス担任の方が「受かった子は10周以上こなしてます」とか言ってたので僕もそれなりに解き直してました。
前期のテキストはそれなりに腑に落ちてためになりましたが、後期テキスト、数学研究SS(最難関の問題が載っているやつ)はあまり役に立ちませんでした。

新数学スタンダード演習

浪人が決まってからは1対1の復習を急いで行い、
3月の末に新スタ演こと新数学スタンダード演習を購入。

一部では「オーバーワーク」だとか「解説が不親切」だとか言われがちですが、
僕にはどうやら合っていたらしく最初の駿台全国模試でも確か数学の偏差値で70越えをしたと記憶しています。

個人的には理系数学であっても一旦ここを終着点として
過去問・模試と併用してやり込んで行けば間違いないように思います。

やさしい理系数学

やさしくないことに定評のある「やさしい理系数学」。
取り組むのにそれなりの覚悟がいる教材ですが、母校の先輩・同期の合格体験記に取り上げられていたため安易に着手してしまいました。

結論から言うと2,3周やっても身に着かず秋以降で却って成績が落ちるという結果に。
やり方次第で実力が付く問題集だとは思いますが、
1対1や新スタ演のやり込みをないがしろにしてまで手を出すものでは無いと思います。

ハイレベル理系数学

その後も迷走を続けて、やさ理が完璧にならないうちにハイ理に手を出す。
勿論、ある程度新しい学びを得られはしましたが、多くの問題は解いたそばから知識が抜けていきました。

確かに、ハイ理の類題が東大本番で出ることも無くはないですが、
東大理一や理二の受験生であればここまでやる必要はないと思います。

新数学演習

合格体験記を参考に買ってしまった禁断の書物。
前年、理三に受かった同級生が秋頃から難易度A,Bに絞って知識を増やしたと聞き僕も手を出しました。

結果として、興味深い解法やパターンが多くやっていてワクワクしましたが、
実際の問題解決能力には寄与しないいわゆる骨折り損でした。

東大数学で1点でも多く取る方法

この年に出た、安田先生の東大数学解説本。
去年適当に済ませてしまった過去問に改めて向き合いました。

実践的で、模試や本番でも活かしやすい考え方が豊富に載っている良書だったと思います。

なお、数学に関しては時間の都合上結局25カ年の過去問に取り組むことはありませんでした。

Q&A

Q,鉄緑会の過去問は買わなかったの?

高いので買いませんでした。買えるなら買ったほうがいいと思います。
現在(2022年4月)東大文系での再受験を計画しており、鉄緑会数学問題集の購入は検討中ですが、理系受験の場合は値段相応の価値はあるものと感じています。

Q,ハイ完・掌握はやっていないですか?

僕が受験した当時(2009-2010年)はこれらの書籍は未発売ですのでやっていません。ただ、当時これらが発売されていたとしてもやる余裕があったかは不明。
これから東大を受ける人達は、掌握青の通過領域だけでも見ておくと良さそうですね。
今回の再受験ではやる価値があると判断しいずれも購入済み。今後使用法等レビュー予定。

Q,駿台で講習は受けましたか?

オンデマンドで雲先生や小林先生(駿台の有名な先生)の講習を受けてみました。
ためになった感こそあるものの、なかなか受けた前後で変化はありませんでした。
個人的には一部例外を除いて講習を受けるよりも手持ちの問題集の周回数を増やしたほうがいいと思っています。

Q,本番での数学の点数は?

現役(2009年)が34点、一浪時(2010年)が50点でした。
2009年は比較的点数が稼ぎにくいセットでしたが、それを差し引いても0完で不出来だったと記憶しています。

東大受験で実際に使った数学の参考書・問題集まとめ

以上解説してきましたが、
こうしてみると我ながらとんでもない無駄足を踏んでいるなぁと感じました(笑)

挙げた物の中で特に実力UPに関与したのは、

  • 1対1対応の演習
  • 駿台テキスト(前期)
  • 新数学スタンダード演習
  • 東大数学で1点でも多く取る方法

反対に、あまり使いこなせなかったものは

  • オリジナル、オリスタ、スタンダード演習(数研出版)
  • 赤チャート
  • 駿台テキスト(後期、研究)
  • やさしい理系数学、ハイレベル理系数学
  • 新数学演習

となります。

勿論、人によって向き不向きはあるかとは思いますが、
参考にしていただけると幸いです。

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