僕が東大受験で実際に使用した化学の参考書・問題集まとめ

この記事の対象者

東大受験のために実際に使用した化学の問題集が知りたい

こんにちは、カトゥーです。
この記事では、
東大化学のために実際に僕が使用した参考書・問題集
についてまとめていきます。

この記事の信頼性(筆者の受験に関する経歴)

  • 小学校時代、公文式で主に算数と数学を先取り学習
  • 中高一貫校に6年在学
  • 高校時代は学校内成績上位10~20%前後を維持
  • 2009年東京大学理科二類受験、不合格
  • 1年間駿台に在籍。2010年東京大学理科二類受験、合格
  • 2022年現在、2024年東大を文系にて再受験する計画を立て勉強中

それでは、使っていたものやろくに使わなかったものまで、
反省を交えながら一挙に解説していきます!
※使用時期がかなり前なので、思い出せる範囲で記載していきます。

東大受験で実際に使った化学の参考書・問題集【現役時代】

セミナー化学

物理と同じく、学校で配られた問題集はセミナーでした。
受験学年になる前は、定期テストの度に範囲を暗記。
当時はあまりためになっている感じがしませんでしたが、今になって考えてみるとこういった下積みが後々活きてきたように思います。

重要問題集

化学の重問は評判が良く、僕の周りでも使っている人が多かったです。
僕もなんとなくで選んで使っていました。後に新演習に入っても辛く感じなかったので、結果として合っていたようです。

有機化学演習

高3の秋頃に一気に詰め込んで基礎~やや難の有機問題を概ね網羅。
ただしあまりにも付け焼き刃すぎてその後も安定はせず。
有機分野の問題量を確保するのに適した良書ではありますが、現役生といえどももっと早めに着手すべきかと思います。

東大過去問(数年分)

高3秋~直前期に直近の東大過去問を着手。
この頃は後半わからない問題も多く、本番での上振れを祈るような状態でした。

結局都合良く上振れるようなことはなく、浪人生活突入です。

東大受験で実際に使った化学の参考書・問題集【浪人時代】

化学の新演習

浪人が決まってから、下の新研究とセットで購入。
ネットで難易度や口コミを見ると、「難易度が高い」「多くの受験生に不要」との声が上がっていますが、個人的には重要問題集等の標準レベルの問題集とそこまでギャップを感じませんでした。

化学の新研究

浪人したタイミングでこういう辞書的なモノを買ってしまいがち。
結局使いこなせなかった『新・物理入門』とは異なり、入試化学における大体の疑問が解決するスグレモノでした。少々値は張りますが、手元に置いておいて損はないはず(特に独学する人は)。

駿台化学のテキスト、配布プリント

他の科目だとあまり駿台の授業が参考にならなかったと言ったりもしてましたが、化学については別です。
僕の校舎の先生は、プリントを配布してその穴埋めをしながら適宜板書もしていくというスタイルで授業をしていましたが、その授業形式が僕には合っていたらしく理論化学は向かうところ敵なしとなりました。
一例をあげると、「全てはモルに帰着せよ」という原則を説き、当たり前にそれを適用できる基礎例題と少し難しい例題を合わせて解説することで理解を深めると言った感じ。特にモルへの帰着は物質がどんな形態であろうとも使える大原則なので、入試本番までずっと活用できました。

化学特講Ⅰ

駿台の夏期講習。化学の理論分野全体を学べる講座。
季節講習は大体受けて勉強した気になるだけのことが多かったのですが、上記に述べた通り教え方の上手な先生が担当されていたため迷わず受講。16時間分の大ボリュームの講義プリント、そして大量の演習問題が手元に残りましたが、新演習とともに浪人後期にバッチリ使い倒しました。

個人的には、駿台の季節講習の中では3本の指に入る優良講座だと思います。

東大の化学25カ年

化学でも25カ年の過去問に取り組んでいました。
一部問題は1周(+ざっと復習)しか出来ませんでしたが、概ね2周していたと思います。

Q&A

Q,鉄緑会の過去問は使わなかったの?

物理同様、僕が受験した年代には鉄緑会の化学過去問は無かったようです。

Q,理論・無機・有機それぞれどのくらい出来てた?

現役のときは有機そこそこで理論無機が弱かったです。
浪人してコツを掴んでからは、理論はほぼ完璧で逆に無機と有機が少し弱かったです。
ただ、結局無機有機は暗記なのである程度以上を狙おうとすると勉強量が跳ね上がるため、戦略的に他科目に時間を投資していたという側面もあります。

Q,「新理系の化学問題100選」とかはやらなかった?

大体新演習の次にやっている人多いみたいですね100選。
個人的には、新演習を周回すればあとはいらないかな~と思ってやりませんでした。
結果的にその選択が功を奏したように思います。こういった冷静な判断が、やさ理だとかハイ理だとかに手を出した数学でも出来ていれば……

Q,入試本番の得点は?

センターは2年連続9割超え
東大本番は、現役時が31点で浪人時が41点。

物理の方でも書いたのですが、この本番の試験で初めて「時間さえあればほぼ全問埋まる」という状態に直面して優先順位がぶれてしまいました。
結果として物理45点化学41点と、ある程度実力を発揮できました。

まとめ

以上解説してきましたが、物理同様得意科目な割には取り組んだ問題集の総数は少ないなと改めて感じました。
勿論、理科に比べ英数が容易に伸びないという事情もありますが、冊数を絞った良質な問題集を極めることは成績アップに大きく寄与するのだということの証左になるかと思います。

僕の場合駿台化学の講義がしっくり来たのでその復習に力を入れていましたが、もし駿台に通っていない・通う予定が無いという場合は講義系参考書(照井式・宇宙一わかりやすい・鎌田の講義etc)の中から性に合うものを選んで理解を深めると良いでしょう。


問題集を用いた自学自習の場合は、

  • セミナー、エクセル、リードαなどの基礎問題集
  • 重要問題集
  • 化学の新演習

と段階を踏んでステップアップするのが王道ルート。
そこに有機化学演習などのように適宜分野別の弱点補強等をしながら仕上げていくと良い感じに成績が伸びると思います。

以上、参考にしていただけると幸いです。

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